この記事は前回の記事 の続きです。
今回は
①M列が含まれない場合
のiv〜vi つまり
片側のみのサイクル
について解説していきます。
iv.インナー-インナー
基本手順は次のようなものです
・「DF UL FL」
[UM2U',L']
・「DF UR DR」
[U'M2U,R2]
真面目な説明をすると前半3手のほうがインサート、後半の1手のやつがL面(R面)インターチェンジになっています。これも細かいことは気にしなくて大丈夫です。
これらの手順の使い方ですが、part2のように単純なセットアップでは全部のパターンを作れません。コミュテーターの手順自体を少し変える必要があります。
変える部分は赤で示した部分です。この部分を L,L',L2 (R,R',R2) に変えて実際回してみるとそれぞれ別の3点交換ができることが確認できると思います。
これとL面(R面)の回転によるセットアップを組み合わせればインナー-インナーの任意のコミュテーターを生成できます。
例「DF FL DL」
L' [UM2U',L'] L
=L' UM2U'L'UM2U'L L
=L'UM2U'L'UM2U'L2
キャンセルが起きているのがわかると思います。このパターンではセットアップしたとき、必ずキャンセルが起きます。
以上をまとめると具体的な手順は次のようになります。(R面の手順については適宜読み替えてください)
⑴L面を動かして1文字目をULの位置に持ってくる
⑵UM2U'
⑶L面を動かして2文字目をULの位置に持ってくる
⑷UM2U'
⑸L面の回転が元に戻るように回す(回転数の合計が4or0になるイメージ)
色々ごちゃごちゃと原理を説明してきましたがここだけ理解できればとりあえずokです。これに沿って上の例を説明します。
例「DF FL DL」
L' UM2U' L' UM2U' L2
⑴L'でFLのステッカーをULの位置に持ってくる
⑵UM2U'
⑶L'でDLのステッカーをULの位置に持ってくる((1)で既にFLの位置にきているのでL'だけでok)
⑷UM2U'
⑸ここまでの手順でL'を2回回しているためL2orL'2でL面の回転を元に戻す
まとまりのない説明になってしまいましたがキューブを実際に回しながら感覚を掴んでもらいたいです。
v.アウター-アウター
基本手順はこの2つです
・「DF LU LF」
[U'M'U,L']
・「DF RU RD」
[UM'U',R2]
ivと似ています。
使い方もivとほとんど同じです。(R面は読み替えてください)
⑴L面を動かして1文字目をLUの位置に持ってくる
⑵UM'U'
⑶L面を動かして2文字目をLUの位置に持ってくる
⑷UMU'
⑸L面の回転が元に戻るように回す(回転数の合計が4or0になるイメージ)
ivのやり方がわかっていれば問題ないと思います。
例「DF RB RF」
R' [UM'U',R2] R
=R' UM'U' R2 UMU' R'
iv、vの手順はpart1にも載せたJosh Weimer氏の動画を参考にしました。
Easy Commutator Groups: 10:24〜
vi.インナー-アウターorアウター-インナー
まずは基本の手順です
・「DF UL LF」
U x'[M2,UL2U']x U'
・「DF LF UL」
U x'[UL2U',M2]x U'
・「DF UR RF」
U' x'[M2,U'R2U]x U
・「DF RF UR」
U' x'[U'R2U,M2]x U
advancedM2を利用しています。
持ち替えもでできてややこしいように見えますが、下線部はM2法の前か後ろにM2を追加しただけの手順になっています。
このことを考えるとアウターがFLやFR以外の手順も簡単に作ることができると思います。
・「DF UL XF」
U [M2,Y] U'
一般化してみましたがよくわかりませんね(笑)
XはF,B,DのいずれかでYはそれらに対応するインサート手順です。
あとはインナー-アウターのサイクルでインナーをLorR面の回転でULorURにセットアップすればこれらの手順を使えるようになります。(セットアップの時両方のパーツが同時に動くので少し注意が必要です)
例1「DF FL LB」
L' U x[M2,ULU']x' U' L
例2「DF RF DR」
R2 U' x[RU'R'U,M2]x' U R2 (or R2 U' [uRu',M2] U R2 :uは2層回し)
part3はここまでです。前回に比べて難しくはなってしまいましたが練習あるのみです。はじめのうちはセットアップ時に2つのパーツがどのように動くのかイメージすることが大事だと思います。
part4は一転して簡単になる予定です。
使えるようになったコミュテーター...(224/440)
次→
○おまけ
viに関してFとBにアウターがあるものはセットアップをuにすることで持ち替えを無くせます
・「DF UL LF」
U x'[M2,UL2U']x U' → u[M2,U'LU]u'
また、Dにアウターがあるものは簡単なコミュテーターが存在します。
・「DF UL LD」
[S',L'FL] ... F面は薬指で回します
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